知多市、常滑市など知多地域の歯医者 久野歯科医院です
皆様に役立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお伝えします
小児矯正から犬歯の萌出遅延・牽引した治療例
患者様の概要
患者様は6歳男子
生えてきた中切歯が前方への突出を主訴にお母様と来院されました
下顎の前歯も4歯萌出してきて、叢生も診られます
咬み合わせも深く(過蓋咬合)で正面からはほとんど見えない状態です
処置方針
上顎中切歯の突出と過蓋咬合、下顎前歯の叢生を改善するためT4Kトレーナーの装着と機能訓練を行います
上唇小帯(歯肉から唇へと続くスジ)はやや低位ですがこのまま経過観察します
患者様のT4Kトレーナーの使用と下顎前歯の改善傾向を見て、BWS(ベンドワイヤーシステム)を併用して永久歯列完成まで矯正歯科治療を継続します
治療経過:その1
T4Kトレーナー装着後7か月が経過しています
T4Kトレーナー装着から前歯の咬み合わせが改善され、下顎の前歯が見えてきました。
上顎の中切歯の傾きと中切歯間に生じていた隙間はわきの歯(側切歯)が萌出してきて改善、閉鎖しています
治療経過:その2
乳歯から永久歯への交換が続いて起きています
下顎前歯の叢生の改善が遅く、トレーナーの装着が断続的となっていることがうかがわれます
ご本人とお母様にトレーナーの装着を強く促しました
左側の下顎乳犬歯は交換しておりません
臼歯部の永久歯への交換がスムーズに良い位置に萌出するために乳臼歯の側面を削去して対応します
治療経過:その3
ややタイミングとしては遅いかもしれませんがBWSにて上顎の歯列弓の拡大をおこないます
下顎の前歯の叢生はやや改善し、上顎犬歯が萌出したため右側側切歯の傾きは改善傾向です
このまま乳歯から永久歯への交換がすすみ永久歯列完成までT4Kトレーナーにて治療を継続します
久野歯科医院 院長
久野昌士