【症例】知多市新舞子のy.k様/アソアライナーの部分矯正で反対咬合を治療

愛知県知多市の矯正歯科治療専門 久野歯科医院の院長 久野昌士です。
今回も皆様に役に立つ歯科治療及び矯正関連の新情報等を分かりやすくお知らせします。

【記事の更新】2023年10月11日(水)20時

 

 

知多市新舞子に在住 Y.K様(女性):部分矯正を希望 反対咬合症例 マウスピース矯正を適用

今回もwebサイトへの掲載に関する了解をいただきました、主に知多地域在住の患者様の矯正歯科治療例についてご報告いたします。どのように実際の矯正治療が進んでいくか?を治療中の写真も複数枚 提示して解説していきます。

 

今回ご紹介する患者様は知多の新舞子在住で、近隣エリアにお住いの女性です。

y.k様は下顎臼歯部の詰め物が外れたことを主訴として、この度当院にご来院されました。

問診表から歯並びについても、相談のご要望がありましたので、主訴の処置が終了した後に詳しくお話を伺うことになりました。
子供の頃、反対咬合の矯正治療を開始したものの、その治療に限界があるとの経緯で、治療を終了されたとのこと。

 

今回、「なるべく目立たない方法で、費用負担が少なくできるのなら矯正歯科治療を受けたい」とのご希望がありました。むし歯は無く、歯周組織も歯肉に強い炎症等みられず、比較的安定をしています。

 

今後の矯正歯科治療に関する処置方針について

「目立たない治療法で費用負担を少なくされたい」といった希望を考慮し、アソアライナーによるマウスピース矯正で上顎 前歯群を前方へ移動させるよう、まず計画を立てました。

 

前歯群を前方へ出すだけでなく、上下の歯を接触させるようにエラスティックゴムも使用することにしています。
上顎左側中切歯には歯列弓より突出があります。

上顎右側中切歯は歯髄処置と根管治療がされており、変色があります。
部分矯正の動的治療が終了した際にホワイトニング・ウオーキングブリーチ・ラミネートべニア等の方法で、歯列全体の色彩にマッチするよう修復予定を検討しました。

部分矯正は、主訴の部位のみ治療をすることから歯冠修復を組み合わせて治療することが多くあります。
今回の場合も臼歯部にできたスペースを閉鎖するために、インダイレクトボンディングとダイレクトボンディングを応用しスペースの封鎖を行います。

 

矯正治療の経過(その1)

アソアライナーには3つの厚さが違うタイプがあります。ソフト(0.5mm)、ミディアム(0.625mm)、ハード(0.75mm)となっており、ソフト・ミディアムではそれぞれ1週間から10日間、ハードタイプでは2週間から20日間を1ステップとしており、歯の動きを確認しながら治療ステップを進めます。

現在は模型や口腔内スキャナーから得られたデジタルデータを基にし、3Dプリンターによって作られた治療模型からアライナーが製作されます。一つのデジタルデータからまとめて3ステップまでの治療を進めることが可能です。

今回も通常通りの流れで矯正治療を進めていきます。

 

矯正治療の経過(その2)

前歯犬歯から犬歯までを含めた前歯群を前方へと移動させます。

両側とも犬歯を含めた前歯群を前方したため、犬歯と小臼歯の間にスペースができています。

 

 

 

矯正治療の経過(その3)

上顎の前歯群と下顎前歯を接触させるため、上顎前歯歯頚部へクリアなボタンを接着。
アソアライナーの舌側前歯部に付けたボタンとでエラスティックゴムを使用します。

 

 

矯正治療の経過(その4)

上顎両側の犬歯と第1小臼歯の間にできたスペースをインダイレクトボンディングとダイレクトボンディングを併用して審美修復を行います。

 

 

歯列全体へホワイトニングを行った後、上顎右側中切歯をレジンラミネートべニアで修復しました。

上顎前歯のみの部分矯正で治療対応しましたので、正中の改善は行われていません。

アソアライナー(各人用に製作されたマウスピース矯正)による部分矯正」から、「ダイレクトボンディングとラミネートべニア、インダイレクトボンディングによる審美修復」といった一連の歯科治療を途切れることなく行いました。

 

一人の歯科医師が包括的に、矯正歯科治療と審美修復の治療を行えるのも当院の強みの一つです。上顎前歯群の前方への移動と前歯の咬み合わせについて、予定よりも多くの時間がかかりましたが、概ね処置方針に従って治療を完了することができました。

 

矯正治療時の注意点をご紹介しますと歯根吸収、歯根破折、歯髄壊死、歯髄変性などの副作用が発生する可能性があります。これらのリスクに注意することも重要なPOINTです。

 

 

≪矯正治療内容の詳細≫
アソアライナーによる動的治療期間:約15か月
治療費用:34万円

——記事の執筆者紹介——
矯正歯科治療でお悩みの患者様の疑問・不安へお応えします!
知多 矯正歯科治療相談室 運営
久野歯科医院  院長 久野昌士

【院長の主な略歴について】
・昭和57年:東京歯科大学を卒業。
・昭和57年から昭和61年:東京歯科大学補綴第二講座に在籍する。
・昭和62年から平成1年:愛知学院歯学部口腔外科第二講座研究生。
・名古屋YDCAスタディグループに所属
「コンプリートデンチャー研究会」へ在籍しつつ
名古屋顎矯正研究会等へと参加。
より良い矯正歯科治療を患者様へとご提供できるよう、
新たな治療技術・歯科知識を積極的に取り入れる。
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